期待すると己のハードルが上がってしまい、結果躓きが大きくなる

舞台刀剣乱舞悲伝に期待しすぎて、しんどさが倍増しました、という話です。

内容には殆ど触れていませんがネタバレ0ではないです。そして全て個人の意見です。

また不満だらけですので、悲伝がすごく好きだという方はすぐに画面を閉じてください。

言いたいことはタイトル通り、期待しすぎるの良くない。です。

 

キャストの皆様は全員素晴らしかったです。最後まで、全員怪我無く、悲伝という物語を紡いでいってほしいです。

キャストもスタッフも頑張っているのは分かっているので、こんなことは本当は言うべきではないのは重々承知しているのですが、吐き出さないと自分の心がくるしい。

見苦しい真似をして申し訳ないと思っています。

 

 

 

まず、初日まで悲伝HPのメインビジュアルがずっと三日月のみだったので、もっと三日月がメインになると思っていたんです。

しかも集大成というのだから、これまで思わせぶりに撒いてきた伏線が回収されるのだろうと思いました。

 

そしてジョ伝が私には大変面白いと思える作品でした。1幕で提示された謎が2幕で綺麗に解けて、観劇したときはうわぁ!うわぁ!って大興奮しました。

張り巡らされた伏線が、終幕に向けて見事に回収されていく。観客の多くがその様子に快感を覚えたと思います(個人の感想です)。

なので、ジョ伝で感じたそういったモノを悲伝にも期待していました。

 

更にこれは本当に個人的なものですが、私は三日月宗近役の鈴木拡樹さんのファンをやっておりまして、髑髏城で演技力があがったと明確に感じて、これで三日月を演じたらそれは素晴らしいものになるだろう!と思っていました。

 

 

 

悲伝に私が求めていたものは、

①ジョ伝と同じくらい自分が面白いと思えるストーリーであること

②三日月の演技が堪能できること

この2つです。どちらも満たされなかった。

 

①については、面白くない訳ではないのだけど、これまでの伏線を回収することによって新たな伏線が大量に撒かれ、新たな伏線は全く回収されなかったので、ジョ伝のような面白さは感じられませんでした。

パンフレットで末満さんは悲伝は「読点」と言っていますし、鈴木さんも「切符取り」と言っていますから、集大成ではあっても結末ではないのでしょう。

だからこそ謎を残し、伏線を回収しないまま終わらせたのだと思います。

でも、多くの人が「結末」であると予想する「集大成」という言葉を使うのは、嘘ではないけれど質の悪いミスリードに感じます。

 

②については、三日月の出番が少なかったのでどうしようもない。白くなって出てくるまで、芝居の見せ場がないのだもの。殺陣以外の見せ場がそこ以外ほぼ無い。

鈴木さんの演技自体は素晴らしかったです(個人の意見です)。

 

 

そして、期待が裏切られたことによる落胆(=悲しみ)が不満(≒怒り)に繋がってしまいました。勝手に期待したくせに。

 

 

今回は刀ステだったけど、他の舞台でも期待した分、落胆が大きくなってしまったことは何度もあったので、期待しすぎるのは良くない、と知っていたのに。

分かっていたのに、それでも楽しみにしてしまったんです。それだけのパワーをジョ伝は持っていました。(少なくとも私にとっては)

やっちまったな!という思いでいっぱいです。期待しすぎてしまった、という思いに支配されてしまって、本当に辛い。

ジョ伝があんなに面白い作品でなかったら、こんなに辛い思いはしなくて済んだのに。