【ネタバレ有り感想文】「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice 」4/21夜

舞台の正式名称が長い!(笑)

psycho-pass-stage.com

 

まだ何回か行くけれど取り合えず初見の印象を上げます。1回しか観ていないので覚え間違いはあるかと思います。

アニメは1期だけ見ました。

 

2回目観たらかなりの取りこぼしがあったので追記ブログ書きました→https://oshigotoid.hatenadiary.jp/entry/2019/04/29/143030

 

FCでチケット取ったら20日落とされて(落選すると思わなかった…)初観劇日が21日になりました。初見なのにかなり前方席だったので絶対見逃しあるし、拡樹さんばっかり見てましたので視野が狭い。後方席でも拡樹さん出てきたら拡樹さん見ますけど、もっと視界が広がってるので…初回は後方でもオペラ使わず見るようにしていますし。

なので他キャストさんの動向把握してないところいっぱいあります。もう開き直ってライビュで確認すればいいやと思ってる。

 

会場に入って席に着くとセットが確認できます。枠のみのコンテナが積みあがったようなセットに既にプロジェクションマッピングで映像が投影されていて、近未来ぽさが打ち出されていていいなと思いました。セットは一部可動式、コンテナの一つが移動する感じで四角が積みあがっている全体の印象はキープ。丸みのあるモノがほぼ無かったのは、統一することでシャープな印象を出したかったのかな?

セットは3階建て、3階は殆ど使わなかったけれど、四角が積みあがってる感じは2層より3層の方が出るので不要だったとは思わないです。

 

薄い幕を下ろしてのプロジェクションマッピングとセットに直接投影のプロジェクションマッピング、それからセットの一部に画面を組み込んで役者の演技をリアルタイムで映すという3種類の映像演出がありました。特にリアルタイム映写は見たことがなかったので面白かった!多用しすぎると舞台でやる意味…ってなりそうですが、アクセント的に使用していて良かったと思います。

 

アクションがかなり多いと思いました、ドミネーター使えない状況多すぎるような??メタ的理由で使えないのだろうと分かるのですが、ライブハウスレベルでもシビュラシステム使えないのはちょっと無理がないかなあと思ってしまいました。廃墟と研究施設はわかる。

2階部分・階段やセットの可動部分を使ってのアクションも多くてセットを生かしてるなあと思いました。それはそれとして、高所でのアクションなので怪我には気を付けて欲しいです。平地のアクションも一回転して受け身とかあって本当にアンサンブルさんすごい。

メインキャストのアクションも多くて皆さん大変そう。拡樹さん今回も汗だく。代謝良すぎるのかな?アクション量ももちろん多いですけれども。ラストシーン、わだっくまが全然汗かいてないから余計目立つ。

皆さん見えないところに痣あったり、テーピングしたりしているんでしょうね。大きな怪我なく全公演終えられますように。

 

ちょっと脱線しますが、前方席なのに暑かったんです。私は暑がりなので、割と薄着でした。(薄手のブラウス一枚。デニムパンツ、上着を膝上に置いていました)客席で動かない状態で暑いと感じたので、舞台上すごく暑いのでは?と思いました。公安局員はスーツだし、ヒューマニストはミリタリー系だし。

4月だと冷房は使えないんですかね。

 

音響がいまいち、でした。キャストマイクの音量が違うように聞こえる。キャストの声の通り方とかマイク位置とか、それはあるとは思うのですがそこは調整して欲しいです。あとセリフ入りのタイミングで音量上がりきってない時ありましたね…まだ慣れてないのでしょうか…頑張って欲しいです。

あとアクション時の打撃音が突然なくなるのは違和感があります。3ヵ所同時にアクションしてる時などにそうなってたんですが、えっと、手が足りないってことでしょうか…?それともセリフ入りのタイミングで無くすようにしてるとか?セリフ聞き取りに気を遣うなら打撃音段々小さくするとか、そういう方向でお願いしたいです。3秒前は豪快にガゴッ!ってしてたのが急に聞こえなくなると「んん?!」ってなるので。

でもやっぱり手が足りない…んですかね?それとも3ヵ所とも打撃音入れると煩すぎってことかな。

は!もしやライビュや円盤にしたときに画面に映ってない場所の打撃音聞こえるとおかしいからとか、そういうこと?!…いやでもそれは円盤にするときに加工できるよな…

とにかく気持ち悪かったので調整して欲しいです。

 

ストーリーは、面白いと思いました。

人工監視官アイデアは、九泉はともかく嘉納は数値改竄したことを教えなけば良かったのでは?とは思いました。

なので私は嘉納は自分の犯罪係数が操作されたものだとずっと知っていた、と解釈しています。

政府は犯罪係数改竄を知っている者と知らない者とで経過が変化するかデータを取っているのではないかなと。(つまり嘉納の他にも数値改竄して監視官になっている者がいる)

サイコパスの世界では自己のサイコパスを測ることができますよね?(アニメではそうだったはず)そして監視官である嘉納は公安局外に自由に出入りできるので、街頭測定に遭遇することはよくある、だとすればあの街の通信システム全体に『嘉納火炉は監視官に値するサイコパスの持ち主』と測定結果が出るようにされているはずです。もしシビュラシステム側でそれが出来るのであれば、嘉納が己の実際の犯罪係数を知る可能性はかなり低い。

もしくは嘉納は規定値以上の数値でも放置してよい、という設定にされているとか。でもどちらにしても嘉納個人を認識し、嘉納だけに通常と違う反応を返すように設定されていることになる訳で、ラストでエリミネーターが作動する以上はシビュラ側から特別扱いしているとは思えません。

(私が観劇した際はドミネーター動いてませんでしたけど、多分両方エリミネーターに変化して相討ちですよね???)

嘉納側からシビュラシステムを騙すというか、持っていれば数値を一定数下げるチップ(人体埋込み式)があったのではないかと。ラストは下げる数値を上回って犯罪係数が上昇したのではないかな、と。

勝手に設定詰めてしまった……

 

九泉は単純に植え付けた記憶が本来の人格と齟齬を起こしてストレスがかかって色相濁りがち+本来の人格が表に出てきているので犯罪係数上昇かな、と。記憶を疑うような素振りは無かったので記憶が薄れているのではないと思います。

頭痛と不眠を植え付けた記憶が剥がれる前兆とみることもできるけど、どちらかというと本来の人格が植え付けた記憶では抑えきれなくなっていると見る方が自然だと思っています。最後の「母親を殺してまでエリート街道を進むことを選ぶような人間じゃなくて良かった」と言っていること、井口、相田、蘭具を死なせたくないという意思があることからみて、元の人格は他人を犠牲にしてのし上がるタイプではないのだろうなあ。

 

中国語の部屋』は簡易シビュラシステムでいいのかな?影響範囲がかなり限定されるミニタイプ。とりあえずニセ中国語の部屋の爆弾がものすごく眩しかったの辛かったです。九泉を見ようとするともれなく目つぶしされるドS仕様…多分ピンポイントで当たってしまう席だったんだと思いますが。

あ、『中国語の部屋』の影響でドミネーターが使えるようになったのでしょうか?だとするとシビュラシステムではないから嘉納の犯罪係数が高く出たということになりますね…ということは、嘉納のアイテム所持ではなくシビュラ側が嘉納を個人識別して特別扱いしてる方がしっくりくるか…

 

後藤田の設定を盛った割にはそれが生かされていなかったように思います。脳ゾンビ???で合ってますか…(私の記憶力は相当残念なので違っていそう)

後藤田をそれにする意味がストーリー上全くなかったように思うので、もしやアニメ3期で出て来たりするんです?とか思いました。もしもう出てるならごめんなさい、アニメ1期しか見てないんです…

 

OPで目白が脚を引きずっているのに、その後の場面では普通に出てきたので舞台がOPの時間軸よりも前だと分かる。また劇中に「ヘルメット事件」の話が出てくるのでアニメ1期より後と分かる。

(アニメ2期か劇場版か3部作か知らないんですが、どうやら「公安三係は壊滅している」という情報が出てくるらしいので、その時点よりは前)

OPとEDが同時間軸で劇中が過去というつくりは、この舞台作品がサイコパスプロジェクトの一部であるということを分かりやすく示しているなと思いました。

 

あのエンディングは嘉納にとってはまあ良かったなって思うんですが、九泉にとってはどうなんでしょうかね?そもそも何故嘉納は九泉を殺そうとしたんだろう。九泉が真実を抱えて生きていくにはシビュラシステムから逃れ続けなければならないし、再度偽りの記憶を植え付けられて実験体になるくらいならいま殺してあげた方がいいとか、そういう…?

私トラブル回だったので正しいエンディング知らないんですが、多分暗闇で両方エリミネーター作動して発射音と同時にドミネーターのライトが消える、だと思うんですが、だとすると両者とも生きてるか死んでるか分からないですね。私は相討ちで両方死んだと思ってますけれど。

 

執行官は皆死に方に生き様を見せた感じでしたね。カッコいいと言ってしまうのは倫理的に良くないかなと思うけれど、見せ場だった。全員自分の意思で選んで逝ったので思い残すことは無さそうだな…

大城は殺すより殺される方を選んだんだね、それはそうだわ。嘉納は他人に「自分を殺させる」なんて重いもの背負わせようとしたらダメだよ…まあそれだけしんどかったんだろうけれど。

 

衣裳!が!最高に格好良かった!!!全員ブラックスーツだけれど着こなしで個性出していて。フルオーダーで体格に合ってるから、より格好良い!

あれだけのアクション熟せるんだから、生地は見た目より伸縮性があるのかな。ブラックスーツでのアクション、心底格好良い(先刻から格好良いしか言っていない、語彙力は死んだ)

スーツ設定ありがとう!って思いました。アニメも公安はずっとスーツだもんね。

 

ちょっと良く分からないところはあるけれど、概ね満足。ストーリーが良かったからね!ハピエン厨なので、この話が好きかと言われるとちょっと困るんだけど、面白いかと聞かれたら面白いと答えられます。

ただ観劇1回だけだと脳内処理が追い付かない…己の頭の悪さが辛い…